2017年03月18日

家康手植の蜜柑生さぶれ、ついに発売!!

ついに発売です。とうとう、販売となりました。

天然記念物である、
「家康手植の蜜柑」を使った生さぶれ
「家康手植の蜜柑生さぶれ」が、ついに、ついに販売開始!!

とうとうここまできたという感じです。感無量。


蜜柑パネル


長くなりそうなので、まずは商品概要を(笑)

価格:6枚入 580円、12枚入 1,080円(税込)

販売場所:雅正庵各店(千代田本店・宮竹店・焼津西小川店・ベイドリーム清水店)、おやいづ製茶本店・・・3月17日より
JR静岡駅構内グランドキヨスク、新東名高速道路新静岡サービスエリア上り店・下り店・・・3月25日より

特徴:静岡市の駿府城公園内にある、県の天然記念物「家康手植の蜜柑」。
静岡市が所有するこの木から採れたみかんを使って、今回初めて商品として販売。
みかんをまるごと乾燥させパウダーにして使うことで、みかんの皮の苦みや、果肉の酸味やコクが活かされ、
チョコレートの甘みとの絶妙の味のバランスが生まれ、まさに歴史の味・香りを感じるお菓子になりました。


先週、静岡市の田辺市長のもとへ、完成報告に伺った様子を、新聞・テレビにて報道していただいたので、
それを目にしてくださった方も多くいらっしゃるかと思います。

家康手植の蜜柑生さぶれ、ついに発売!!


静岡市の文化財課(この木の保護・管理を担当してらっしゃいます)のブログでもご紹介くださいました。
また、静岡市の、旬の食材を紹介するページ「ZRATTO!しずおか」でもご紹介くださいました。


まず、「え、天然記念物をそんな風に使っていいの!?」と思うかと思います。
そしてそもそも、そんな木が駿府城公園にあるのを、果たして静岡市民でさえ、何%の人が知っているのか。
私は正直、この企画に関わるまでは知りませんでした。ほかの静岡市民と同じように、駿府城公園は何度も訪れていたのに。


「家康手植の蜜柑」は、静岡市の中心部にある、駿府城公園という、かつて晩年の家康公が住んでいた駿府城のあった場所にある公園内にあります。静岡市が所有・管理しており、400年近く経った今も、毎年12月頃、収穫をして樹勢を守っています。
しかし、天然記念物でありながら、残念ながらその存在はあまり知られていません。
かつて紀州から鉢植えで献上された木を、家康公が自ら植えたと言われている、貴重なものなのに・・・
少しでもその実でもって市民の方に知ってもらうべく、毎年静岡市は、収穫した実を公園内や周辺施設などで配布し、普及活動を行ってきました。

しかし、みかんは当然生もの。収穫してすぐにしか、実を食べることはできません。
もっと長期的に使えて、知ってもらう方法はないか。
そこで、みかんを使った食べ物にすれば、保存がきくし、話題性もあり、知ってもらえるのではないかということで、
2年前に初めて、静岡市内の調理師学校の生徒さんたちにお菓子を開発してもらいました。
そして昨年は、弊社がその企画に手を挙げさせていただき、静岡市の展示企画展に訪れた方へのアンケートのお礼の品として、
この生さぶれを配布していただきました。

生さぶれは好評。しかしこれをこのまま終わらせてはもったいない、この木を、もっともっと知ってもらうために、もっとできるはずだということで、これを商品として販売することで、より多くの方にこの木のことを知ってもらうため、各方面と交渉・調整を重ねてきました。


商品パッケージの上部に「余ハ此處ニ居ルプロジェクト」という言葉があります。
今回の商品化には、このプロジェクトチームの協力がなくてはならないものでした。
このプロジェクトは簡単に言うと、
2年前の家康公生誕400年を記念し、静岡市と家康公の関わりを広め、その魅力によって静岡市の観光を盛り上げる目的のものです。

この木は、その名の通り、家康公が自ら植えたと言われており、木の隣にも、家康公の像があります。
今回の商品化は、静岡市の協力はもちろんですが、家康公に縁のある施設や食べ物と関わりのある店舗・企業の皆さんの賛同も、商品化への大きな力でありました。


また、商品にするにあたり、みかんはもちろん購入させていただいたのですが、
こちらからの購入費用は、ぜひ「家康手植の蜜柑」の維持・管理費の一部に充ててくださいとお願いしました。
そして、この木を含め、静岡市の歴史・文化を、これからも後世に伝えていくためのお手伝いとして、
静岡市が開設を目指している(仮称)静岡市歴史文化施設の建設費用に、この商品の売り上げの一部を寄付させてくださいと
お願いしています。


なぜそこまでするのか。
弊社は製茶問屋。そして、安倍川流域で生産される「本山茶(ほんやまちゃ)」を中心に製造・販売をしています。
この本山茶、家康公が愛飲していたことでも有名です。
製茶問屋として、静岡茶や、お茶を飲む文化を後世に・世界に伝えていきたいと考える弊社の考え。
それが「家康手植の蜜柑」を広く伝えていき、これからも守っていきたいと考える
静岡市の考えに共感したというところがあると思います。
また、静岡で長く商売をしているものとして、静岡市を盛り上げたいという気持ちもあります。

守り、伝えていくためには、たくさんの人に知ってもらうことが必要です。
この商品を機に、多くの方がこの蜜柑の木の存在を知って愛していただければいいなと思います。

[photo:5]


「家康手植の蜜柑」は、家康公が自ら植えてから約400年もの間、大切に管理され、今に至ります。
とは言え、やはり400年という月日は、大切に管理を重ねてもやはり老木。
維持・管理担当の方はとても気を配っていらっしゃるようでした。


また、実は「家康手植の蜜柑」には、”子”がたくさんいます。
木の剪定の時に切ったものを、接ぎ木として配布しているので、実は各地にその分かれた枝が育っているのです。
しかし、今回は駿府城公園にある、いわゆる”原木”を広め、伝えるという趣旨のため、
お菓子に使用している蜜柑も、駿府城公園の木から採れたものだけを使用しています。
そのため、当然使用量に限りがあり、今回の販売枚数は80,000枚のみを見込んでいます。


一般に流通しているみかんは「温州ミカン」。近年は、やはり甘いものが好まれる傾向にあり、
甘みの強いものが多く流通しています。
この木はそれとは異なる「ほんみかん」と呼ばれる品種で、
小ぶりで酸味が多く、種が多いと言われています。
この「ほんみかん」の特徴を最大限に生かし、おいしいお菓子になった「家康手植の蜜柑生さぶれ」。
400年の歴史に思いを馳せながらぜひ皆様でお召し上がりください。

家康手植の蜜柑生さぶれ、ついに発売!!



家康公も、まさか400年後に、自分の植えた蜜柑から、こんなお菓子ができたなんて、
創造もしなかったでしょうねぇ・・・。





最後に、商品化に伴い、ご協力くださいました静岡市の関係者の皆様・余ハ此處ニ居ルプロジェクトの皆様、
蜜柑の維持管理・収穫に携わった皆様、その他今回の製造に関わった皆様、報道関係の皆様、この度は誠にありがとうございました。
ブログという場ではございますが、この場をお借りして、御礼申し上げます。



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